BRAND STORY
ブランドストーリー


1.世界最大のダイヤモンド原石「カリナン」のカットにとりかかるアッシャー・ファミリー
2.「ロイヤルの称号」授与認定書
3.ロイヤル・アッシャー社には、「ゴールデンブック」と呼ばれる来賓名簿が保管されています。
「ゴールデンブック」には、世界各国の王室、各国首脳などがご署名されており、世界のVIPの方々の署名が連ねられています。
世界最大のダイヤモンド原石「カリナン」
―英国王室の至宝の運命を託された名誉―
カリナンの発見
1905年、南アフリカのプレミア鉱山*1で3,106ctという世界最大のダイヤモンド原石「カリナン」*2が発見されました。この世界で最も有名なダイヤモンドは、1907年に英国国王エドワードⅦ世*3に献上されました。英国国王は、世界最高のダイヤモンドカット技術を持つとの呼び声高いアッシャー・ファミリーをロンドンに呼び寄せ、「カリナン」について相談されたのです。
英国国王への進言
英国国王は、原石のまま保管することを考えておられましたが、「輝いてこそダイヤモンド」と考えるアッシャー・ファミリーは、大胆にも国王に「カリナン」のカットを進言しました。その結果、国王は、アッシャー社に英国の至宝である「カリナン」の運命を託されたのです。
カットの成功
伝説のカッター、ジョセフ・アッシャーを中心としたアッシャー社は、世界の注目を浴びる極めて困難な仕事を見事に成功。それ以前の世界最大の原石「エクセルシオー(995.2ct)」のカットの成功に続き、「カリナン」のカットにも成功したアッシャー社は、世界最高のダイヤモンドカッターズブランドとして、比類なきサクセス・ストーリーを歩んでいくのです。
- *1 プレミア鉱山
- 2003年、開鉱100周年にカリナン鉱山に改称。
- *2 カリナン原石にまつわるエピソード
- 鉱山主の「トーマス・カリナン」の名をとり、「カリナン」と名付けられました。
- この原石の断面が、割れた後のように平らであったため、本来はもっと大きく、どこかに片割れがあるのではないかと言われています。
- 英国からの輸送には英国海軍駆逐艦で運ばれるとの噂がたちましたが、事実はアブラハム・アッシャーがポケットに入れてアムステルダムまで運びました。
- *3 エドワードⅦ世
- 英国王国にして稀代の洒落者・トレンドセッターと言われています。
エドワードⅦ世の時代と、その影響を受けその後10年あまりの間に作られたジュエリーや建築などを指す言葉が「エドワーディアン・スタイル」。
英国王室の至宝
受け継がれる繁栄と幸福の象徴
王笏と王冠
アッシャー社によって「カリナン」は、素晴らしく美しく輝く、9個の大きなダイヤモンドと、96個の小さなダイヤモンドに姿を変えました。その中で最大のカリナンⅠ世(530.20ct)は、「偉大なアフリカの星(The Great Star of Africa)」と呼ばれ、英国王室の王笏に、二番目に大きいカリナンⅡ世(317.40ct)は大英帝国王冠に飾られています。
エリザベスⅡ世女王陛下の戴冠式
1953年6月エリザベスⅡ世女王陛下の戴冠式で、華やかな輝きを持つカリナンがセットされた王笏と大英帝国王冠が使用され、荘厳なセレモニーを彩りました。
クラウンジュエル
王冠と王笏は、戴冠式以外にも英国議会の開会式などに用いられ、燦然とした輝きを放っています。式典以外の時には英国王室の至宝として、ロンドン塔の「ジュエルハウス」に展示され、世界中の人をその輝きで魅了しています。
繁栄と幸福の象徴
世界的に有名なダイヤモンドの多くが、数奇な運命をたどった中で、アッシャー社がカットした「カリナン」は、英国王室で大切に受け継がれており、平穏で幸せな運命のダイヤモンドと言われます。英国王室の繁栄と幸福の象徴として、その輝きは国民からも愛されているのです。

カリナンⅠ世 530.20ct

カリナンⅡ世 317.40ct
ロイヤルを授与された唯一無二のダイヤモンド
―ダイヤモンドブランドとして最高の名誉―
「ロイヤル」の称号
「カリナン」のカット成功に代表されるダイヤモンドの歴史に残る偉業やダイヤモンド業界のリーダーとしての功績と信頼に対して、1980年オランダのユリアナ女王から「ロイヤル」の称号を授けられました。このことは、名実ともにダイヤモンド業界の最高峰に立ったこと意味し、まさにその時から、ロイヤルを授与された唯一無二のダイヤモンドブランドとなったのです。
2度目の名誉
2011年には、オランダ・ベアトリクス女王から「ロイヤル」の称号を再び授与され、ダイヤモンド業界のリーディング・カンパニーであることが改めて広く知られることとなりました。
1980年に続き、2度目の栄誉を受けたエドワード・アッシャー本社社長は、世界に向けたプレス発表で以下のコメントを発信しました。
「アッシャー・ファミリーにとってロイヤルを授与された唯一無二のダイヤモンドの会社であるという名誉は、レッド・カーペットの世界という極めて特別な機会と同義語となっています。」

1980年

2011年
*1 オランダでは、「ロイヤル」のタイトルを授与されるのは、1業種1社と決まっています。
他業界では世界的な企業として「ロイヤル・ダッチ・シェル」「KLMオランダ航空」等が挙げられます。
ゴールデンブック

▲本社社屋
来賓者名簿
ロイヤル・アッシャー社には、「ゴールデンブック」と呼ばれる来賓名簿が大切に保管されています。ロイヤル・アッシャー社のあるアムステルダムは、ダイヤモンド産業が盛んで、オランダを代表する基幹産業のひとつであるため、国賓の見学先としてダイヤモンド業界のリーディングカンパニーであるロイヤル・アッシャー社が選ばれ、多くのVIPが訪問されるのです。
積み重ねた歴史
「ゴールデンブック」には、世界各国の王室、各国首脳などがご署名されており、エリザベス女王、昭和天皇や皇太子時代の今上天皇など世界のVIPの方々の署名が連ねられています。
「ゴールデンブック」はロイヤル・アッシャー社の歴史の重みとブランドストーリーを物語る輝かしい記録なのです。
グラニーズ・チップス
―受け継がれるカリナン・ダイヤモンド―
英国王室に受け継がれる至宝
「カリナン」のカットから50年目にあたる1958年、オランダ公式訪問時にエリザベスⅡ世女王陛下は、アッシャー社を訪問されました。その日、女王は、祖母にあたるメアリー女王から贈られたカリナンⅢ世とⅦ世を飾った“グラニーズ・チップス”(おばあちゃまの小さなかけら)と呼ばれるブローチを着けておられました。

グラニーズ・チップス
エリザベスⅡ世女王陛下とのエピソード
1907年バッキンガム宮殿でのエドワードⅦ世との謁見に出席した兄弟のうち、ただ一人存命であったルイス・アッシャーと対面された女王陛下は、彼の目が殆どみえない事に気づかれ、ブローチを外して彼の手に優しく触れさせたのです。この心温まるエピソードは、「ダイヤモンドの輝き」を追い続けるアッシャー・ファミリーの情熱の礎となり、今なお受け継がれています。
ダイヤモンドジュビリー
2012年戴冠60周年祝典「ダイヤモンドジュビリー」最後のパレードにおいて、エリザベスⅡ世女王陛下は、「グラニーズ・チップス」を着けて国民の前に姿をみせられました。
英国王室の繁栄と幸福の象徴として、女王陛下の胸にカリナン・ダイヤモンドが燦然と輝いていたのです。
アッシャー・ファミリー
―時代を超えて繋がる絆―
ファミリービジネス
ロイヤル・アッシャー社は、1854年の創業以来、アッシャー・ファミリーによる経営が続いています。もっとも美しく輝くダイヤモンドを生み出すために、原石選びからカット、仕上げまでアッシャー・ファミリーが監督しています。どの時代もファミリーがビジネスの中心として関わることで、「ダイヤモンドの輝き」を追い求める情熱が受け継がれていくのです。
ファミリーの絆
現在のエドワード社長は5代目になり、その娘リタ(長女)・息子マイク(次男)世代が6世代目、そして7世代目となるマイクの長男子が誕生しています。
美しいダイヤモンドの輝きにかける情熱は、時代を超えてファミリーの強い絆によって受け継がれていくのです。
ロイヤル・アッシャー・ファミリー
ロイヤル・アッシャー・ダイヤモンドをご購入された顧客に対して、アッシャー・ファミリーは、「ひとたびロイヤル・アッシャー・ダイヤモンドを手に入れたお客様は皆様が“ロイヤル・アッシャー・ファミリー”」と考えています。
ロイヤル・ウェディング
―オランダ王室の幸福の象徴―
オランダ王室のエンゲージリング
2005年にオランダ・アレキサンダー皇太子(現国王)は、現マキシマ妃とご結婚されました。その指には、オランダのナショナルカラーであるロイヤル・アッシャー社のオレンジダイヤが輝いていました。お二人の幸せな姿は、オランダ国内にとどまらず、世界に発信されました。日本からは皇太子様がご結婚式に参加されました。
愛の物語
アルゼンチン人であるマキシマ妃とのご結婚には、大きな障害がありました。マキシマ妃の父が、軍事政権時の官僚であったことが問題となったのです。皇太子のご結婚に対し、承認権のある国会は、父親の結婚式への不参加を条件に結婚を承認しました。
それを受け、マキシマ妃候補は、懸命に習得したオランダ語で国民に向けたスピーチを行いました。父親の圧政への不関与を説明したうえで、最愛の父親の結婚式への不参加を発表し、その毅然とした姿に多くの国民が感銘を受け、人気が一気に高まったのです。
ご結婚後のお2人は、3人のプリンセスにも恵まれ、アレキサンダー皇太子が2013年に国王に即位されました。お二人を繋ぐオレンジダイヤ・エンゲージリングは、オランダ王室の幸福の象徴として輝きを放ち続けています。