夫婦の証として必ず用意をする結婚指輪。
私たちは何を教わらずとも結婚指輪を身につけますが、その歴史について皆さんはご存知ですか?
当たり前になっていることの起源を知ることは、意外にも魅力的で、そのものに一層の愛着が湧くことも多くあります。
結婚指輪の慣習はいつからあるのでしょうか。
今回は今まで知ることのなかった結婚指輪の歴史について解説していきます。
結婚指輪選びを始める前に▷後悔しない指輪選びのポイント解説
結婚指輪の歴史
今では当たり前のように用意をする結婚指輪ですが、なんと1200年以上もの歴史があります!
結婚指輪の歴史や始まりについては様々な説がありますが、今回はその中でも有力な説をご紹介します。
結婚指輪の始まりはいつ?
実のところ結婚指輪の起源は定かではありません。
その中ではっきりと歴史に登場するのは古代ローマ時代の9世紀頃のこと。
それまで指輪は契約の印や愛の証として贈られるものだったようですが、交換する慣習はまだありませんでした。
9世紀頃、当時のローマ教皇であるニコラウス1世が結婚式で指輪を交換したことから「指輪は結婚している証拠」として認められたのです。
花嫁には金の指輪を、花婿には鉄の指輪を贈っていたそう。
その後ヨーロッパで徐々に広まり、13世紀には結婚指輪を交換することが定着していきました。
【合わせて解説】婚約指輪の歴史
実は結婚指輪よりも婚約指輪の方が歴史は長く、始まりはなんと紀元前1世紀の古代ローマ時代まで遡ります。
当時は婚約に重きを置いていた時代。婚約の儀式には鉄の輪っかを贈るという習わしがあったとか。
鉄製のものから変化し、今のようなダイヤモンドが主役の婚約指輪になるのは17〜19世紀頃。
初めは富裕な人々のものでしたが、ダイヤモンドの供給量が増えたことで徐々に一般の人々にも広まったのです。
結婚の証が指輪である理由
結婚指輪は結婚するふたりの永遠の愛の証として身につけるもの。
証として用意できるものは様々ある中で、なぜ指輪だったのでしょう?指輪が用いられたのにも幾つか説があります。
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古代ローマの習慣から
ひとつ目は古代ローマ時代の習慣から。古代ローマでは契約を交わす際、約束を果たす誓いの印として鉄の輪をはめる習慣がありました。
その当時は結婚も契約に近いものと考えられていたため、生涯を共にするという約束の証に指輪が用いられるようになったそうです。
「指輪=円」であることから
ふたつ目は指輪の形「円」に意味があります。
かつて「円」は、切れ目がない形であることから永遠を意味していました。
エジプトの象形文字で、結婚は「円」で表していたため、円の形をしている指輪を結婚の証拠としてつけるようになったといわれています。
左手薬指に結婚指輪をつける理由
結婚の証として指輪が用いられるのにも理由があるように、左手の薬指につけるのにも理由があります。
実はその理由もはるか昔の言い伝えから始まっているのです。
▷結婚指輪は左手薬指に|他の指にも意味があるって本当?
諸説ありますが、その起源は古代エジプト時代の言い伝えから。
古代エジプトでは古来「左手の薬指の血管が直接心臓につながっている」と信じられていました。
左手薬指は心に直結する神聖な部分。その指に愛の証となる結婚指輪をはめることによって、命をかけて永遠に守ることを意味しているのです。
いつ日本に結婚指輪や婚約指輪が伝わったのか
結婚指輪や婚約指輪の歴史は、古代ローマ時代からと長い歴史がありますが、日本はいつの時代から結婚指輪の慣習があったのでしょう?
結婚指輪が日本に伝わった背景
日本に結婚指輪が広く伝わったとされるのは明治時代のこと。
西洋の文化が日本へ一気に流入した際、結婚指輪の文化も伝わってきました。
明治時代後半には結婚指輪の広告やキャンペーンなども打ち出され、”結婚の時には結婚指輪を用意する”といった風習が浸透していきます。
その後大正時代には今のように結婚指輪を用意することが定着しました。
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婚約指輪が日本に伝わった背景
一方で婚約指輪の慣習が定着するのは昭和30年半ば頃と結婚指輪よりも遅め。
その背景にはダイヤモンドが大きく関わっています。
かつてあったダイヤモンドの輸入制限が昭和36年になくなり、次第に婚約指輪の普及が広まります。
昭和41年には世界的なダイヤモンド供給会社が日本に上陸し、一気に婚約指輪の慣習が定着したのです。
こう見ると日本の結婚指輪や婚約指輪の歴史は100年程と思ったよりも短いことが分かります。
今はどんな結婚指輪が人気?
古代ローマ時代では金や鉄の指輪を交換していたと記録が残っていますが、時代も進み今はデザインや素材(金属)も多種多様です。
そこで気になるのは、現代ではどんな結婚指輪が選ばれているのか。実際にどんなデザインや素材が人気なのかご紹介します。
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結婚指輪の素材はプラチナorゴールドが人気
古代ローマ時代で使用されていた鉄の結婚指輪も今ではほとんど見かけません。
日本では結婚指輪の素材(色味)は半数以上の方がプラチナを選んでいます。耐久性があること、経年変化しにくいことから一生ものとして安心してつけられます。
また近年では、華やかなゴールドカラーも人気を高めています。ゴールドにも様々な色があるため個性を出したい方におすすめです。
結婚指輪はダイヤ有りが人気
古代ローマ時代では結婚指輪にダイヤモンドや宝石などは入っていないことが一般的でした。
しかし今では、女性向けのデザインにはダイヤモンドが留まっていることがスタンダード。ダイヤの量によって華やかな印象にもなればシンプルな印象にもなるので、それぞれの好みで輝きを楽しめるのも魅力です。
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まとめ
いかがでしたか?
日本における結婚指輪の歴史は100年程ですが、世界的に見るとかなりの長い歴史がありました。
今となっては当たり前の結婚指輪。
その長い歴史や深い意味を知ることで、夫婦になるふたりにとってより一層大切な一生ものになるのではないでしょうか。
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