キンバリープロセス認証制度とは

キンバリープロセス認証制度とは、紛争ダイヤモンドの流通を阻止するために設けられた国際的な制度のこと。
“ダイヤモンド原石の輸出入に際し、①船積地域に係る国又は地域において発行された当該ダイヤモンド原石が当該制度に基づき取り扱われたものであることを証する書類(以下「キンバリー・プロセス証明書」)が添付されていること、②ダイヤモンド原石の輸出入が密封された容器にて行われること、③非参加国への輸出入を行わないことが義務とされています。″
出典:経済産業省つまり、ダイヤモンド原石を輸出入する際に、
①紛争とは関係ない地域から供給されたダイヤモンドであることを示した原産地証明書を添えたうえで、
②不正に開封できない容器に入れて輸出入を行い、
③キンバリープロセス認証制度に加盟していない国への輸出入は行わない、
ということを約束している制度です。現在、参加国は80ヵ国以上となっており、日本も加盟しています。
キンバリープロセス認証制度が導入された背景

ダイヤモンド取引において国際的な問題になっていたのが紛争ダイヤモンドです。
紛争ダイヤモンドは、「ブラッドダイヤモンド」や「血塗られたダイヤモンド」とも呼ばれ、ダイヤモンドを販売した資金で武器の購入などを行い、紛争を長引かせたり激化させる原因になっていたダイヤモンドのこと。

特にアフリカ諸国などの反政府組織は、違法な採掘を行いそれにより外貨を獲得したり、子供などの無抵抗な人々を強制的に働かせているなど、人道的な問題も抱えていました。
こうした背景により、2003年に国連総会の支持を得てキンバリープロセス認証制度を導入。

また、2006年には紛争ダイヤモンドをテーマとしたレオナルド・ディカプリオ主演の映画「ブラッドダイヤモンド」が公開され、一般の人達にも紛争ダイヤモンドの問題が広く知られるようになりました。
これ以降、消費者や業界が紛争ダイヤモンドに対する意識を高め、コンフリクトフリーダイヤモンド(紛争と無縁のダイヤモンド)などの、よりクリーンなダイヤモンドの調達が求められるようになっています。
クリーンなダイヤモンドを選ぶなら

キンバリープロセス認証制度の導入により、より正しくクリーンなダイヤモンドを選びたいという消費者が増えています。知らずに紛争ダイヤモンドを手にしてしまったという事態は避けたいもの。
では、どうしたら正しくクリーンなダイヤモンドを選ぶことができるのでしょうか。
ダイヤモンドを選ぶ際に気を付けるべきポイントをお伝えします。
1.キンバリープロセス認証制度に準拠しているブランドを選ぶ

キンバリープロセス認証制度に従ってダイヤモンドの仕入れをしていることを明記しているブランドかどうか確認しましょう。
2.原石にこだわっているブランドを選ぶ

キンバリープロセス認証制度は、あくまでも原石の輸出入に関した制度です。
原石から買い付けてカットや研磨を一貫して行なっているブランドは、ダイヤモンドの流通経路が管理されているため、紛争ダイヤモンドを排除することができます。
3.適正価格で販売しているブランドを選ぶ

近年、二次流通や三次流通などのリユースダイヤモンドの販売が増えています。これは、中古市場に出回ったダイヤモンドに研磨やクリーニングを施し、再度市場に戻して販売しているものです。
業者が買い付けをして、中古品としてではなく新品として販売されているものもあるようです。
消費者としては、市場相場よりお値打ちであればラッキーと思ってしまいますが、紛争ダイヤモンドや一度誰かの手に渡ったダイヤモンドを知らずに手にしてしまうリスクも。
二次流通のダイヤモンドであっても鑑定書が付く場合も多く、鑑定書があるから安心、とはならないのです。
上記2つのポイントと合わせて、ダイヤモンドが市場相場に準じているか、安すぎないか、という目線で見ることも重要なポイント。
キンバリープロセス認証制度に準拠しているおすすめブランド
ロイヤル・アッシャー

世界三大カッターズブランドのロイヤル・アッシャー。原石の買い付けからカット、研磨まで一貫して自社で行なっています。
さらに、ロイヤル・アッシャーの前社長エドワード・アッシャーは、2020年6月より、紛争ダイヤモンドの利用・取引を防止する国際的組織「ワールド・ダイヤモンド・カウンシル」の代表に就任するなど、ダイヤモンド業界のパイオニア的存在でもあります。
ラザールダイヤモンド

同じく世界三大カッターズブランドのラザールダイヤモンドは、ダイヤモンドの品質評価の国際基準である4Cの基礎をつくったブランドです。
ダイヤモンドを通して、倫理的かつ持続可能なビジネスを行うための規範と基準を遵守しています。
宝飾業界における社会的・環境的責任を推進する非営利団体「RJC」(Responsible Jewellery Council : 責任あるジュエリー協議会)の監査によるRJCプログラムの認証を継続して受けています。
モニッケンダム

同じく世界三大カッターズブランドのモニッケンダム。
紛争地域の資金調達に関わらない国連決議やキンバリープロセス認証制度に準拠し、クリーンなダイヤモンドの供給を行なっています。倫理的かつ持続可能な方法で最上級のダイヤモンドを世に送り出すことをお客様に約束しています。
NIWAKA

京都で誕生した日本を代表するジュエラーNIWAKA。
キンバリープロセス認証制度に基づき、コンフリクトフリーダイヤモンドのみ取り扱っています。
また、NIWAKAが大事にしているのは、ダイヤモンドを手にするときの「想い」。ダイヤモンドを選ぶという特別な瞬間、そして一生もののダイヤモンドにふさわしい、クリーンなダイヤモンドだけを取り扱っています。
まとめ

キンバリープロセス認証制度とは、紛争ダイヤモンドの流通を阻止するために設けられた国際的な制度のこと。
80カ国以上の国が加盟しており、日本も参加しています。
背景には、紛争ダイヤモンドの流通が国際的な問題になっていたことが挙げられます。
また、ダイヤモンドを選ぶ特別なときには、正しくクリーンなものを選びたいもの。
1.キンバリープロセス認証制度に準拠しているブランドであるか
2.原石から買い付けを行ないダイヤモンドの流通経路が管理されているブランドであるか
3.適正な価格で販売されているか
ご紹介した4つのブランド(ロイヤル・アッシャー、ラザールダイヤモンド、モニッケンダム、NIWAKA)は、正しくクリーンなダイヤモンドを取り扱うブランドです。
ぜひ実際に足を運んで見てみてください。