合わせて読みたい婚約指輪指南書シリーズ↓
~婚約指輪はいくらから用意できる?~【プロポーズ男子に捧ぐ】
今回は前回の婚約指輪指南書 vol.8に引き続き婚約指輪の素材についてちょっと細かいお話です。
婚約指輪の素材にプラチナ・ホワイトゴールド・ピンクゴールド・イエローゴールドが選べることをお伝えしました。
そこで今回はプラチナ、ゴールドの純度について触れていきます!
Q.Pt950や750Gとは?
A.素材の配合割合を表しています!
簡単に解説するとPt950とは「指輪の95%がプラチナですよ!」という意味です。
750Gも「指輪の75%がゴールドですよ!」という意味になります。
プラチナは配合割合を1000分率で表しますが、ゴールドは1000分率以外に24分率でも表され(24K)、その場合750G=18Kとなります。
純度が上がるほど値段が上がる
Pt950や750G(18K)の数字が大きくなるほど使用しているプラチナやゴールドの量が多いわけなので、婚約指輪の値段もあがります。
純度が低い婚約指輪と見比べても正直違いがわからないはずです。
純度で大きな見た目の差はあらわれないので、「じゃあ安い純度の低い婚約指輪でいいか・・」と思った方はここから先の少しマニアックな内容も目を通してみてください!
金属は純度100%だと柔らかい
Pt950(95%がプラチナ)、750G(75%がゴールド)という意味を知って、そもそも「なんで100%じゃないの?」や「プラチナやゴールドの他になにが含まれているの?」という疑問が思い浮かぶと思います。
金属の性質として純度が高ければ高いほどやわらかくなる性質があります。
逆に純度が低ければ低いほどかたくなります。
そのためプラチナやゴールド100%の婚約指輪はやわらかすぎて、ゆがみやすかったり、傷が付きやすく指輪として使いづらいのです。
そこで指輪として使いやすいようにPt950なら【95%プラチナ・5%割金】、750Gなら【75%ゴールド・25%割金】という具合に割金(別の金属)を混ぜて耐久性をつけています。
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純度が低すぎると変色・アレルギーの恐れが・・・
「純度が高いとやわらかいなら、低くしてかたくすれば良いじゃん!」と考えてしまうかもしれませんが、純度が低いと指輪の変色やアレルギーの心配がでてきます。
プラチナやゴールドが指輪のメイン素材に使われる理由は化学的に安定した素材だからという面もあります。長年つけていてもプラチナ・ゴールド自体は経年変化しにくく一生涯安心して使うことができます。
しかし、割金は種類によって経年変化する可能性があります。割金はブランドごとに何を使用しているか非公開な場合がほとんどです。
つまり指輪に対してプラチナ・ゴールドの純度が低い=割金の割合が大きい→変色・アレルギー等の心配が大きくなるという形になります。
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婚約指輪(ブライダル)に適した配合割合
では、一番良いとされる配合割合はなんなのかというところですが、プラチナはPt950、ゴールドは750G(18K)が一般的に高品位の純度とされています。
だからといってPt950以外のプラチナや750G(18K)以外のゴールドがすべて婚約指輪に適していないかというとそうでもありません。
Pt950、750G(18K)より純度が少し高かったり、低かったりしても割金にこだわっている場合もあります。
プラチナの場合、Pt900にあえて純度を落とし、イリジウムを配合することでPt950以上の強度と耐食性を実現しているブランドがあったりします。
割金の種類と割合で変わる婚約指輪
一見どのブランドの婚約指輪も同じに見えてしまうと思いますが、
実はブランドによってプラチナの艶感や耐久性、ゴールドの色味などは若干違っています。
この理由は割金の種類と量です。(独自の表面仕上げを施しているブランドもあります。)
つまり指輪に対してどんな割金をどれくらいの割合で使用しているかによって変わるからという理由になります。
色でわかる配合の違い
ホワイトゴールドはゴールドにパラジウムなどを混ぜており、イエローゴールドはゴールドにシルバーとブロンズ(銅)を混ぜています。(ブランドによって違います。)
割金の種類も、量もブランド毎に違っているので、色合いが変わっています。
色の違いがわかりやすいのはピンクゴールドです。
ピンクゴールドの場合、金(ゴールド)と銅を混ぜることによって作られます。銅の割合が多いほど赤くなっていくのでパラジウムなどの白金族でその色をやわらかいピンクゴールドに調整しています。
淡いピンクゴールドもあれば、濃いピンクゴールドもあったりと、ブランドごとのピンクゴールドの色の違いはわかりやすいので見てみると面白いですよ!
そして、プラチナもブランドによって重厚感のある色味のところもあれば、プラチナの白い輝きを大切にしているブランドもあったります。
耐久性が変わる配合の違い
耐久性の面ではプラチナにルテニウムという白金族を混ぜると耐久性が上がることがわかっています。
通常プラチナには割金としてパラジウムを使っていることが多いのですが、イリジウムやルテニウムを使用しているプラチナに比べると耐久性は劣ります。
見た目は似ていても質が違うわけなので面白い部分です!
プラチナにルテニウムを使用しているブランド→カフェリングの婚約指輪
いかがでしたでしょうか?
今回は少し細かい内容になりましたが、婚約指輪も奥が深いことがお分かりいただけたと思います。
質の良い婚約指輪をお探しの方はポイントのひとつに素材の純度もいれてみては?
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