結婚式ってするもの?しなくてもいい?迷っている人へ提案する結婚式のかたち

結婚が決まったふたりの中での重要な話題の一つが「結婚式をするか、しないか」

入籍のみをして結婚式をしない「ナシ婚」が定着しつつある昨今、結婚式に憧れや興味を示さない人が増えている模様。そこで結婚式をしなくてよいと思っているカップルへ向けて…

結婚式は本当にしなくてよいのか?

結婚式をした場合としない場合にはどんなメリットがあるのか?

ふたりにあった結婚式スタイルはあるのか?

人生の節目である結婚。そこで結婚式をする・しない、どちらの選択をしたとしても後悔だけはしないように!

結婚式について悩んでいる人は参考にしてくださいね。

▷プロポーズの後から結婚準備は順調?結婚までの流れを改めて確認しておこう

▷結婚式と入籍ってどちらが先?入籍を先にする人が多いって本当?

筆者
RINGO
この記事のライター
経歴
結婚式場でプランナーとして5年勤務。現在はブライダルジュエリーショップにて、婚約指輪・結婚指輪の販売を担当。ブライダル業界全般に携わった経験から、プレ花嫁のお悩みに寄り添ったブライダルアドバイザーとしても活躍。
趣味
愛犬との散歩

結婚式をしない派の理由

下を見るベールを被った花嫁

結婚式をしない「ナシ婚」派の理由ってどんなもの?

結婚したら周りの大勢の人を招待して結婚式をすることが当たり前だった時代はもうありません。

個人の自由が尊重されて、挙式披露宴を大々的にすることがスタンダードではなくなった世代の結婚式をしない理由を具体的にみていきましょう。

セレモニーに魅力を感じない

「花嫁が主役」という点に、そもそも違和感を感じていて目立ちたくない人が増加しているようです。誰しもの憧れだった結婚式がいまや注目されて恥ずかしいイメージを抱いている人も少なくない。

お金をかけたくない

電卓とペン

結婚式をするとなると300〜400万の多額の費用がかかってきます。ご祝儀で半分以上の費用は賄えるとしても新生活をはじめるふたりにとっては大きな出費。貯蓄がしっかりあっても旅行や新居建設、今後の実際の生活にに充てたいと考えているのです。

▷結婚式費用はどのくらい必要なの?内訳と費用負担について詳しく知りたい

準備が大変そう

ノートやペンで結婚準備をしている様子

結婚式といえば、やはり準備に時間と労力がかかりそうなイメージは大きいですよね。実際に衣装合わせや打ち合わせで何度も式場に足を運ぶ必要が!

ゲストの選定や招待状の準備、お料理や引き出物にお花やテーブルクロスの色まで考えなければいけないことは多岐にわたります。

仕事と両立をさせながら、それらの準備をしていくことに高いハードルを感じてしまう方は多い。

結婚式はしたほうがいいの?

結婚式はしたほうがよいのでしょうか?

ナシ婚派の理由を踏まえた上で結婚式をしたほうがよい理由も見ておきます。

親孝行として

新婦とハグする母

親は皆、子どもの結婚を祝福し晴れ姿を見たいと願っていることでしょう。

結婚式はこれまで育ててくれた両親に改めて感謝を伝えられる場でもあります。口頭や手紙でも感謝を伝えることはできますが日常生活のなかでそれをするのはなんだか気恥ずかしくて難しいもの。

セレモニーという場所を通して、感謝のメッセージを伝えられると、双方にとって特別な思い出になることでしょう。

友人や親戚に一度に報告できる

新郎新婦を大勢の友人

これまでお世話になった人に結婚相手を紹介し「これからは夫婦ともどもよろしくお願いします」という挨拶が必要になります。これが結婚式という場を設けることによって双方の関係者に一度に報告が可能に!

もし結婚式をしない場合は個別で連絡、もしくは親戚であれば自宅まで足を運んで挨拶回りに行かなければいけません。

けじめとして

指輪交換をする新郎新婦

結婚式は人生の中でも特に大切な通過儀礼。これまでの十数年の人生に一区切りをつけて、ふたりで歩んでいく新たな幸せへの門出の日です。これまで自分を支えてくれた大切な人たちに見守られて夫婦となる誓いを立てることで覚悟が芽生えるもの。

結婚式という儀式をもってけじめをつけることによって、恋人から家族になっていく決意をするのです。

結婚式をするメリットとしないメリット

テーブルに置かれた天秤

結婚式をする場合としない場合のメリットはなんでしょう?なんのために結婚式をするのかを踏まえて

「結婚式をするのと、しないのではとどんなよいことがあるのか?」

それぞれのメリットを比較してみます。

結婚式をする場合のメリット

JUST MARRIEDと書かれた車

結婚式をしたほうがよい理由は先ほども述べた通り、結婚を楽しみにしてくれている人へのお披露目や結婚報告を兼ねているもの。またこれまでの人生の一区切りとしての結婚式はけじめの意味合いも大きいのです。

そのほかにも、よりふたり目線で結婚式をするにあたってのメリットを考えてみます。

▷結婚式ってどんな流れ?当日のタイムスケジュールを徹底解説

一生の思い出になる

結婚式の新郎新婦のアルバム

結婚式の当日を迎えるまでにはたくさんの時間と話し合いを要するもの。

その中でふたりの意見が合わずにぶつかることもあるでしょう。しかしその大きな準備を乗り越えることによって、ふたりの絆もより深いものになるはず。

長い準備期間~結婚式当日を迎えることは一生忘れられない思い出になります。

人と人との絆を感じることができる

ゲストと和気あいあいな新郎新婦

自分たちを祝福するために多くの人が集まってくれる機会は人生の中でも結婚式くらい。

それまで頻繁に交流のあった人もいれば、中には久しぶりに会う人もいるでしょう。大人になると仕事やそれぞれの家庭があり、仲間同士で集まることも減っていってしまいます。

そんな中で友人や親戚など普段はなかなか会えない人たちが自分の結婚式のために綺麗に正装をして集まってくれたという事実だけで嬉しいもの。そこに人と人との絆を感じることができます。そしてこの人たちがいたから今の自分がいるんだと感じることができるでしょう。

結婚式の日にいただいた温かな祝福や励ましの言葉はずっとずっと心に残り続けます。

夫婦になった実感が沸く

手を繋いでいる新郎新婦

普段お世話になっている大切な人たちに囲まれて祝福されることで、「結婚してよかった」という幸せな気持ちとこれから先どんなことがあっても夫婦ふたりで乗り越えていこうという決意も沸きます。

これは婚姻届けを出しただけでは、なかなか味わうことのできない気持ち。結婚式をした夫婦はしていない夫婦より離婚率が低いなんてこともよく言われていますね。

結婚式をしない場合のメリット

困っている顔

結婚式をしたくない人の理由としては

  • 結婚式への憧れが薄い
  • 主役になりたくない、目立ちたくない
  • 経済的な理由
  • 準備負担への懸念

などがありましたが実際に結婚式をしない場合、精神的・対人的メリットもあります。

周りの人へ負担をかけなくて済む

積み上げられたお金

ご祝儀やゲスト自身のドレスやヘアセットなどの金銭面で負担をかけてしまうことに気が引けるという方もいます。また遠方からのゲストが多い場合には移動負担やそれに伴って時間や金銭面でプラスで負担を強いることに。その心配がないとなると多少気が楽になります。

結婚式事で悩まなくていい

喜怒哀楽の顔文字

新郎新婦の誰しもが必ず悩むのが招待客をどこまで、誰を呼ぶのかというところ。ゲストに関しては今後の付き合い方にも影響しかねませんので慎重に考える必要があります。

ゲスト数は会場の規模によってくるので、呼びたい人が大勢いる場合は呼ぶ・呼ばないの線引きをしなければいけません。また逆に呼べる友達が少ない・両家の人数に差が出てしまうなんてこともお互いに気をつかってしまうもの。誰を招待するかは自分の純粋な希望だけでは通らないこともしばしば。

式場を予約してから、このようなゲスト選定にはじまり決めることが事細かくあるのが結婚式。

当日は数時間で終わってしまうものですが、それまでには何度も打ち合わせに足を運びます。そして家でもふたりで話し合いをしながら打ち合わせで決めきれなかったところを再度検討して…と当日を迎えるまでにかなりの時間を費やします。

共働きの夫婦が大半という中で、結婚式をしなければこのような煩わしい準備をしなくて良いというのは大きなメリットとも言えます。

結婚式の様々なかたち

手で作ったハート型

結婚のかたちが多様化している中で、結婚式をするかしないかに絶対的なものはありません。

結婚式をするメリットもしないメリットもそれぞれありましたが、どちらにより魅力を感じるのかは人それぞれ。結婚式というお祝い事に対して前向きな気持ちになれないことは決して悪いことではありません。

ただ結婚式をすることでしか味わうことのできない想いもあります。

一般的な結婚式の他にもふたりに合わせた結婚式スタイルは必ずあります。ふたりにとって物理的(お金や時間)、精神的な負担の少ない方法でベストな結婚式のかたちを探してみるのはどうでしょうか。

▷結婚式は大安にするべき?六曜(六輝)を正しく理解して、みんなから納得される日を選ぼう!

家族婚

親兄弟や身近な親族を集めて行うもの。人数も少なく、近しい間柄の人のみなので肩肘張ることなくリラックスして過ごすことができるでしょう。

家族婚の魅力① 「準備が楽」

花嫁の靴とブーケ、指輪とカレンダー

そもそもの招待人数が少ないので準備が簡単。家族のみであれば招待状を作る必要も席順で悩むこともありません。会場コーディネートや膨大な数の引き出物のセレクトに頭を抱える必要もなし。

立場や周りの人からの見え方を気にしすぎることはないので最低限の準備で結婚式を実現させることができます。一般的な結婚式と比べて短期間で準備ができることも◎

家族婚の魅力②「アットホーム感満載」

グラスを持って乾杯する人たちの手元

どんな結婚式にしたいか?と考えたときに「アットホーム」な雰囲気にしたいと考える人が大多数!

友人や職場関係のゲストが多いと家族が新郎新婦に近づける機会は実は多くありません。ですが家族のみであれば近い距離感の中でゆっくり会話を楽しんだり写真を撮ったり、食事をすることができます。

両家間の仲を深めるきっかけにも!

気心知れた家族のみなので緊張したり、気を使いすぎたりすることもなく自然体なリラックスした状態でふたりもゲストも結婚式を楽しめるでしょう。

家族婚の魅力③「手厚いおもてなしができる」

テーブルに並んだ料理とワイン

ゲストの人数が少ないからこそできることがあります。

  • それぞれの好みに合わせた料理やドリンクの提供
  • 個々に合わせて細かく引き出物の選定ができる
  • 一人一人と顔を合わせてじっくり話しながら交流ができる

一般的な式ではゲストが多くてなかなか行き届かない部分も、少人数だからこそ細やかな配慮ができるのです。

ゲストにとって、そうした結婚式は思い出深く満足感もアップするもの。

フォト婚

カメラマンに撮影されている新郎新婦

思い出づくりとして、結婚の記念として一番手軽にできるのがフォト婚です。

挙式や披露宴はしなくていいけどドレスは着たい!時間や金銭的に余裕がないけど写真は残したい!という方におすすめ。

写真はずっと残り続けるので何十年後にも思い出として振り返ることができます。

普通に結婚式をするよりも安く済みますし、ドレスや和装の衣装に合わせてロケーションを自由に選んで撮影できるのもフォト婚の魅力。また他の人の都合を一切気にすることなくふたりだけで準備〜撮影まで行うことができるのも手軽で人気の理由なのです!

リゾート婚

夕日に照らされて湖の畔に立つ新郎新婦

リゾート婚では通常の結婚式では味わうことのできない美しい海や空、森の中で特別な時間を過ごすことができます。リゾート感あふれる非日常的な景色の中で行われた結婚式はより思い出深いものになること間違いなし!そこでしか撮ることのできない美しいフォトジェニックな写真を残すこともできます。

リゾート婚の魅力①「旅行を兼ねることができる」

海辺の挙式会場

結婚式をした後はそのまま旅行を楽しむことができます。ふたりのみで結婚式をしたならば新婚旅行となり、その土地がふたりにとっての一生の記念となる大切な場所に。もし家族も含めての結婚式ならその後は家族旅行となり良い親孝行にもなりますね!

国内の人気の場所は…

  • 沖縄で美しい海と白い砂浜でリゾート感満載の開放的な雰囲気が魅力
  • 軽井沢の美しい緑に囲まれて清々しい空気の中で過ごす穏やかな時間
  • 北海道の雄大な自然のもとで四季折々の幻想的な世界観を楽しむ

非日常的なリゾート地で結婚式と旅行を一度に楽しむことができるのは魅力的ですよね。

リゾート婚の魅力②「ゆったり過ごすことができる」

海辺でゲストに囲まれて楽しそうな新郎新婦

普通の結婚式に比べて少人数になりやすいのがリゾート婚。ふたりのみ、もしくは家族やごく親しい友人のみと参加者は限られてきます。

日常生活を忘れられる開放的な絶好のロケーションのもと自然とふたりや周りの人も笑顔になれるはず!本当に親しい人たちと時の流れを忘れてしまうようなリゾートの中で穏やかな時間を過ごすことができるでしょう。

まとめ

結婚に対する考え方が多様化する今の時代において「結婚式をする、しない」はふたりの想いが尊重されるべきです。ただどちらを選択するにしても後々の後悔が残らないようにお互いが納得できる答えを見つけていきましょう。

もし結婚式をするか迷う気持ちが少しでもあれば「する!」ことをおすすめします。ふたり以上に家族や友人は大切なあなたの結婚式という晴れの日を楽しみにしてくれているもの。これまで自分の人生を支えてくれたことへの感謝とこれからもよろしくお願いしますという気持ちを込めた記念の場が結婚式なのです。

結婚式=盛大な披露宴ではありません。無理なくふたりらしい結婚式の形を探してみるのはいかがですか?