結婚指輪の地金は色で選ぶと後悔!?素材と純度に注目で安心の指輪選び

結婚指輪選びで耳にする言葉「地金(じがね)」。指輪の素材を指す言葉で、見た目の色味の違いに大きく影響します。

「シルバー系の色味で」「普段に合わせてゴールドで」と色味だけでセレクトしてしまいがちですが、見た目だけで選ぶと後悔につながるかもしれないとご存じでしたか?

実は奥深い指輪の地金選び。プロならここに注目する!というポイントをまとめて紹介しますのでぜひ参考にしてください。

結婚指輪は地金が重要

結婚指輪を用意する際に地金の選択は非常に重要です。見た目はもちろん、金額や耐久性、修理やメンテナンスの方法など全てが地金によって決まります。

よく聞く、純度は高ければ高い方がいい、プラチナは硬いから人気、というのは実は誤りです。正しい知識を得て納得の指輪選びにしていきましょう。

プロが選ぶ地金は3種類が基本

様々な地金で作成されている結婚指輪。同じような見た目でも実は全く別の地金だということはよくあります。詳しくみていきましょう。

プラチナ

日本で一番ポピュラーな結婚指輪の素材はプラチナ。調査によれば、結婚指輪を購入した人のおよそ8割以上がプラチナを選んでいるとか。

金属の中では一番白いことから「白金(はっきん)」とも呼ばれています。

  • NIWAKA 初桜
    NIWAKA 初桜

プラチナは変色や変質のリスクが低いため、長期間使用する結婚指輪のようなジュエリーに適した素材といえます。

見た目は似てる、シルバー&ホワイトゴールド

プラチナにそっくりに見えるのがシルバーとホワイトゴールド。白い色味は似ていますがプラチナとは別の金属です。

どちらもファッションジュエリーでは人気の地金ですが、結婚指輪で選ぶ方は少数派。というのもプラチナに比較するとシルバーやホワイトゴールドは変色しやすい地金のため、避ける方が多いのです。

シルバーのジュエリーは酸化(正確には硫化)による黒ずみが起こるため、着用するのはもちろん、空気に触れているだけで風合いに変化が生じます。

ホワイトゴールドは、地金にロジウムという白いコーティング(メッキ)をかけて仕上げています。使用によってそのコーティングが剥がれてしまうので、色味の変化を感じるのです。


どちらも風合いの変化を楽しむ目的で着用する方もいますし、クリーニングや再コーティングを施すことで風合いを新品に近づけることも可能です。


しかしプロ目線ではやはり安定しておりクセのないプラチナが使いやすく、結婚指輪にはおすすめです。

中にはコーティングをかけないホワイトゴールドを使用した結婚指輪も存在します。白み、グレーみのある独特の色味の地金で、プラチナとはまた違った風合いを楽しむことが可能です。

コーティングでないため、変色も起きにくく安心して選ぶことができます。

イエローゴールド

華やかな輝きが目を引くイエローゴールドは、海外の結婚指輪で人気の素材。一気におしゃれな印象になるので、ジュエリーとしても魅力的な地金です。

日本では結婚指輪にイエローゴールドを選択する人は少数派ですが、ジュエリーの地金としてはオーソドックスで安心感のある色味。

  • ロイヤル・アッシャー 902/912

実は欧米での結婚指輪は、プラチナよりもイエローゴールドの方が好まれています。海外ブランドではゴールド製の結婚指輪がメインの場合もあるでしょう。

ピンクゴールド

肌の色味に一番馴染むのがピンクゴールド。金に銅を加えることで独特の赤みのある色味になっています。

プラチナやイエローゴールドと並ぶ、ジュエリー界王道の地金の一つがピンクゴールド。結婚指輪では女性人気が高い地金です。

ローズクラシック クロシェ

ファッションジュエリーとしての人気も高い色味で、普段のジュエリーやアクセサリーとコーディネートを楽しみたい方にもおすすめです。

番外編:レアメタルは耐食性に優れた地金

黒いタンタルの結婚指輪 個性派ブラック (2)

チタン、ジルコニウム、タンタルなど、貴金属ではなく「レアメタル」に分類される地金を用いて結婚指輪を作成できるブランドも一部存在します。

金属の中で最も黒い「タンタル」や発色加工が可能な「ジルコニウム」など貴金属とは異なる特徴を持つレアメタル。

SORAカラー


耐食性に優れ、金属アレルギーを起こしにくいものが多いため、貴金属性のジュエリーを身に付けられない人にもおすすめです。

純度に注目して長年安心

同じ地金、色味でも「純度」によって違いが出ます。色味の違いだけでなく、使用金属の純度まで抜かりなく確認するのがプロ目線。

18金(K18)もしくは90%以上のプラチナが地金のテッパン

ゴールドやピンクゴールドの地金の場合、18金(K18)と呼ばれる純度が一番結婚指輪に向いていると言われています。これは地金に組まれる金の純度を表しています。


75%が金の地金を18金といいます。加工のしやすさにつながるしなやかさと美しさがあり、高純度なため変色の心配も比較的少ないです。


結婚指輪の地金はゴールドなら18金が一番メジャーな純度です。

反対に純度の著しく低いゴールド製品には要注意。割金(わりがね:メインの地金素材に対して、強度や色味を調整するために合わせる別の金属のこと)の量が増えると、その分変色やアレルギー性のリスクは高まると言えます。

また、中には別の地金でできたリングに18金のコーティングをかけた製品も存在します。

コーティング製品はキズや摩耗によってコーティングが剥がれてしまうため色味の変化が起こると理解して使用する必要があります。

プラチナの製品であれば90%、もしくは95%がプラチナで作られている製品がベストといえます。

明るく真っ白なプラチナを使用した地金は、ダイヤモンド透明感ある輝きとも相性が良いので結婚指輪にもピッタリといえます。

製法や割金によってはそれ以外もあり

プラチナなら90%以上の純度、ゴールドなら75%の純度の18金がベストと書きましたが、指輪の製法や割金の種類によってはそこにこだわらなくてもOKです。


マキシ イメージ


例えばハワイアンジュエリー。一本のバー(棒状の金属)からリングを作成し彫柄を入れるハワイアンジュエリーは14金の純度が基本。14金の方が18金に比べて硬さがあるため、彫柄が美しく出るためです。

また、鍛造製法など地金の硬さが出る方法で作成されたリングは純プラチナ製など純度が高いものも存在します。アレルギーがあり割金が心配、という方にも安心です。


メッキやコーティングはニーズに合わせて

コーティング製品には変色の可能性がありますが、比較的価格が落ち着いているのがメリット。指輪によってはロジウムのコーティングがアフターサービスで受けられる場合もあります。

地金の種類や純度によって、性質が異なる結婚指輪。地金選びは自分のニーズと合致したものを選ぶのが重要です。

写真や見た目だけではなかなかわからない部分ですので、実際にジュエリーショップへ行って相談してみるのがおすすめです。

地金にまつわるQ&A 

疑問を持っている女性のイラスト

ここからは、結婚指輪の地金にまつわる質問に徹底回答。プロ目線で忖度なしで回答しますのでぜひ地金選びの参考にしてくださいね。

地金の純度は高ければ高い方が安心?

答えは「ノー」です。
地金のメイン素材である貴金属は柔らかい金属です。割金を加えずに指輪を作成した場合、歪みやダイヤ外れなど、大きなトラブルにつながる可能性があります。

高純度かつ一定の耐久性が認められるのがK18やPt950といった地金が一番安心感があると言えるでしょう。

一方で割金の量が少ない方が、金属アレルギーのリスクが下がるのは事実です。しかし、何の金属にアレルギー反応が出るのかは人それぞれ。注意が必要です。

一部、純プラチナ(割金を一切使用していないプラチナ地金のこと)の結婚指輪が存在します。その場合、製法や割金以外の配合によって強度を高める工夫がされていることがほとんどです。

金よりプラチナの方が強度が強い?

こちらの答えは基本的には「ノー」です。

K18とPt950の地金を比べると、一般的にはk18の方が硬度が高いです。日本ではプラチナの結婚指輪を使用している人がとても多いために、「使っている人が多い=頑丈だから」と捉えてしまいそうになりますが、実はそうではないのです。


ピンクゴールドは変色する?サイズ直しができない?

※画像はイメージです

100%言い切ることはできませんが、「その傾向がある」と言えるでしょう。

ピンクゴールドとは、金に銅を加えて赤みを出した地金。銅は酸化しやすい素材であるため、他の貴金属に比べて変色リスクがあると言えるでしょう。

また、同じく銅の作用によって地金の硬度が上がります。硬さが出て強度が増す一方で、加工が難しくなるためサイズ直しができないことも起こりえます。

同じピンクゴールドという名前でも、ブランドによって配合の比率や加工の技術が異なるため、一概に全てのピンクゴールドの指輪が変色する、またはサイズ直しができないとは言い切れません。

プラチナが結婚指輪の王道?

記事冒頭で伝えた通り、結婚指輪の地金として人気なのは圧倒的に「プラチナ」です。

しかし海外に目を向けてみると、結婚指輪といえばイエローゴールドがスタンダード。当然ですが、国や文化によって好まれている地金が異なるのです。

ニーズに合わせて選ぶのが良いでしょう。

夫婦で別の地金の結婚指輪を選んでもOK?

ルシエ 結婚指輪

もちろんOKです。結婚指輪のデザインや選び方も選び方は千差万別。決まったルールはありません。同じデザインでも地金の色を変更して作成できる結婚指輪はたくさんあるので、お互い好みの地金をセレクトするのもいいでしょう。

まとめ|結婚指輪の地金は「種類」と「純度」をチェックすべし

結婚指輪の地金を選ぶ際は配合されている金属の「種類」「純度」に注目することで、後悔のない選択ができるということをお伝えしました。

店頭に並んでいる結婚指輪は同じ色味に見えても、さまざまな種類の地金や純度のものが混在しています。「アレルギーのリスクが低いものがいい」「変色・変質しにくいものがいい」など、ニーズにピッタリと合う地金を選ぶことが大切です。

そのため、地金にこだわる指輪選びなら、たくさんのブランドを取り扱っているセレクトショップで相談することがおすすめです。

セレクトショップには様々なブランドの特徴を熟知したスタッフがそろっています。地金の特徴を細かく知るのにぴったりですよ。

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